Title
作品概要
発表年月日 1989年7月
OS N88DiskBasic(86)
プログラム言語 N88DiskBasic(86)
Sound Driver 無し
Graphic Loader
収録曲 無し

[内容]

いわゆる”脱衣ゲー”である。「マルバツDX Ver2.0 」を移植したもの。
ゲームの詳細についてはマルバツDXを参照のこと。

本作品はDiskBASIC で動き、メッセージ表示に半角ひらがなを使用している。故にエミュレータで動かす場合は、実機から吸い出した FONT.ROM と BIOS.ROM が必要。Anex86 は使用不可、T98-Next はテキスト画面表示に問題があるらしく、○×表示がコケてゲームプレイ不可能。Neko Project II でのみ動作確認した。

当時世間一般においては、パソコンと言えば「職場で事務処理に使うPC-9801シリーズ」を指した。わざわざPC-8801 等の 8bit パソコンを購入している者は、意外と身の回りに居なかったのである。本作品によって職場の PC-9801 で動作させる事が可能となり、友人知人から手軽にインプレを得ることが可能となった。

早速きゅーりが取引先の担当者や知人に ばら撒いたところ、興味深い反応が返ってきたそうだ。
渡された方々は休憩時間や残業中の小休止等の暇つぶしに職場のパソコンで遊んだらしいのだが、
そろいも揃って熱中し徹夜する者が続出したというのだ。

「いやー、徹夜しちゃいましたよ。もう悔しくて悔しくて」
「なんかウチの職場で妙に盛り上がってさあ。みんなムキになっちゃって、エンディングの画面を写真に撮って”クリアした証拠だ”って書き添えてパソコンに貼り付ける者まで出る始末だ」

ゲーム自体の難易度はそれほど高くは無く、コツというかCOM側の癖を掴めばクリアに20分もかからない。しかしハマった人たちはゲーム慣れしていない一般社会人である。「たかがマルバツ」な上にCOMがズル出来ず偶然性や運が影響しないゲームで負けると、プライドが大いに傷つきムキになるのだろう。ましてや同僚の見ている前で惨敗すればなおさらであろう事は想像に難くない。

本作品はコミケ来場者や通販を申し込んでくる人たちからの反応は薄かったが、同人ソフトとは接点の無い普通の人々(ただし知人関係限定)を徹夜にまで追い込んだ興味深い作品である。


[グラフィック]

タイトル画面のロゴ以外は マルバツDX Ver 2 からの使いまわしで、INDOJIN の後輩である IKUMI (松戸羽奈子担当)、 SHOJI (大塚まなみ担当)の二人に原画を依頼し キャラクターを増やしたもの。スキャニング・ゴミ取り・色塗りはきゅーり。


[サウンド]

無し。
岩石の手による美麗なOPNサウンドは、SOFT HOUSE 印度人 作品にとって貴重な付加価値要素である。しかし、本作品は「BGMが無い」事が良い評価に繋がったというレアなケースである。当時PC-9801は高価であり、気楽に購入できるものではなかった。ゆえに大抵が職場のマシンでこっそり遊ぶのだが、無音なので気兼ねなく遊べたのである。


対戦相手のセレクト画面
     

「たわらこうたろう」から「白鳥麗子」になった。
     

松戸羽奈子ちゃん ブルロリだ
     

脱がしていくと こんな感じ
     
大塚まなみちゃん
     
きゅーりとは だいぶ絵柄が違う